よーく見ると全然違う!舞妓さんと芸妓さん
花街、京都祇園。日が暮れ始めるとお座敷遊びで舞妓さんや芸妓さんが艶やかに祇園を歩く光景がよく見られます。
でも、パッと見で舞妓さんと芸妓さんの違い、皆さんは分かりますか?なんとなーく違うのは知っているけど、どこが違うのかは分からない。なんて方も多いのではないでしょうか?
せっかく日本に住んでいるのだから、日本古来の文化の最低限の知識は入れておきたいですよね!今回の記事を読むと違いがハッキリ分かるので、京都観光の際に「あれは舞妓さんだよ!」と、周りの人にドヤれる事間違いなし!!
違いその1【髪型が違う】
舞妓さんは地毛ですが、実は芸妓さんはカツラって知っていますか?
舞妓さんの髪型は毎日セットしているわけではないので、寝る際に髪型が崩れないようにしなければいけません。寝相が良くないと舞妓さんになるのは難しそうですよね!
また、舞妓さんは髪に華やかな簪(かんざし)をつけている事も多いですが、芸妓さんには基本的に飾りはなく、シンプルな事が多いです。
違いその2【着物が違う】
舞妓さんと芸妓さんでは、着物にも違いがあります。
先ほどの髪型のお話でも出たように、舞妓さんの着物はピンクや赤等の華やかな色合いの着物が多く、対して芸妓さんの着物は色合いが落ち着いている事が多いです。
また、一番の違いは「帯」。舞妓さんは長い帯を垂らした「だらり帯」を締めていますが芸妓さんの帯は一般的な形の帯となります。
後ろ姿を見れば髪型としだれ帯で舞妓さんと芸妓さんの違いがすぐに分かりますね!
違いその3【履物が違う】
舞妓さんは「ぽっくり」という10cmほどの高さがある履物を履いていますが、芸妓さんは通常の草履を履いています。
バランスを崩してしまいそうで歩くだけでも大変そうなのに、それに加えて艶やかに見えるなんて、舞妓さんの日々の努力が伝わってきますよね!
違いその4【お座敷の役割が違う】
舞妓さんも芸妓さんも、お座敷を盛り上げる事が主な仕事ですが、立ち回り方が少し違います。
舞妓さんはお客さんに遊び心を持って盛り上げるのに対し、芸妓さんは周りを見ながら仕事をします。ですので舞妓さんが盛り上がりすぎな時には落とすように指示するなど、司令塔の役割も担います。
テレビで言う所の、MCタレントさんとひな壇タレントさんみたいですね!
最後に【舞妓から芸妓へ】
今回は舞妓さんと芸妓さんの違いをご紹介させて頂きましたが、最後にちょっとした雑学を。
舞妓さんの修行を経て、芸妓さんになっていくのですが(舞妓さんで引退する方もいます)、いつまで舞妓さんでいるのかは、厳密な年齢はないそうです(大体が20代後半までだそう)。
また、芸妓さんになってからも、何歳までに引退と言った決まりはなく、90歳で現役の芸妓さんもいるそうです。一生を芸に捧げるなんてカッコよすぎます!
今回の記事が、京都観光がより楽しくなるものになれば嬉しいです。
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